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2012-8-22 徹夜 日帰り 富士山(御殿場ルート) [富士山]

富士山へ行ってきました。

今回に限ってはブログのタイトルに反し全く楽じゃない。

膝に不安を抱える身としてはこれはもう修行、いや苦行と言っても良いかもしれない。

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御殿場口新五合目駐車場0:00---0:25大石茶屋---1:40次郎坊---3:50新六合目---5:10六合目---5:50七合目---6:15七合四勺”わらじ館”---6:20七合五勺”砂走館”---7:00七合九勺”赤岩八合館”7:10---7:30八合目---8:50御殿場口山頂[ごはん、散策]10:30---11:50七合五勺”砂走館”---12:00七合四勺”わらじ館”---12:40宝永山への分岐点---14:50大石茶屋15:10---15:30新五合目駐車場
 
 
他の山へ行く予定がぽしゃったので富士山へ行くことにした、実は富士山は6回目だ、そして膝に故障を抱える原因となった山でもある。だが御殿場ルートは初めてだ、日帰りは不可能だと思い込んでいたが、先日知人女性が日帰りで登ってきたという(思わずメールに突っ込んでしまった、「あんたはブルドーザーか!?」)。ならばスタート時間を早めれば自分にも行けるのではないかと考え逆算した結果、朝0時(?)に登り始めることにしたのだ。
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御来光目的の人はとっくに出発しているはずだが新五合目駐車場は余裕で駐められた。 満天の星空が広がっていた、天の川なんて見たのは何年ぶりだろう。写真に写らなかったのが残念。
 
 
この写真は後日、富士宮口5合目まで撮りにいった物、やっぱり天の川は写らなかった。
満月だったのだ。(´・ω・`)
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出発の身支度を整えていると3人組の若者に「すみません、ちょっとお時間よろしいでしょうか?」と声をかけられた。
聞けばバッテリー上がりでエンジンがかからないという、そしてブースターケーブルはあるが、いまいちやり方が分からないようだった。
こちとら20年落ちのボロ車に乗ってる身だ、そんなことはお手の物だ。どれくらいボロいかというと・・・今回もレンタカーで来たくらいだ(笑)。
作業を進めながら話していると、なんと今し方降りてきたところだと言う、てっきり今から登り始めるのかと思っていたのでビックリ!、こんなに時間がかかるとは思ってなかったみたいだったが、その若物らしさに好感を覚える。
コースミスの危険云々などは言うまでもなく本人たちが一番分かっている様子。無事なればこれも良き経験、”次”が、あれば今度は”助ける側”になってくれそうだ。
 
エンジンは難なくかかりました、「お気をつけて〜。」
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さて出発!って、登山口はどこだ??確か鳥居が立っているはずだが ・・?
・・・ヘッドランプをリュックの中に入れたままだった (笑)
 
登り始めると前方にいくつかヘッドランプの明かりが見える。他の登山者かと思ったが降りてくるではないか、膝を痛めた人たちのグループだった。その痛々しさに明日の我が身を思う・・延べ20人くらいとすれ違っただろうか?「あと少しです!」
 
大石茶屋にはすぐに着いた、ここで登山道と下山道が分かれる。隣り合っているのだが登山道はジグザグで登っていくようだ。
登山道を登り始めてすぐに不安に駆られる、こちらにはロープが張ってない、そして他に登山者が見当たらない。
昼間ならば問題にならないのだがヘッドランプの限られた明かりの中ではコースを踏みはずしてしまうかもしれないと思いすぐ隣の下山道へ、こちらはまっすぐに白いロープが張ってあるので下山道を登らせてもらおう、確か次郎坊で交差しているはずだ。
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次郎坊に到着、さすがに大砂走りは登れないのでここから正規の登山道を登る。
ここまでに流れ星を四つも見た。
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くねくねくねくねくねくね、砂に足をとられてなかなか前に進めない、というか下がる。
ムーンウォーク状態だ。これはきついぜ!ポゥーッ!
 
アホなことをやっているうちに空が明るくなって来た。
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新六合から六合目までがこんなに長いとは・・・もうすぐ夜明けだというのに。
実は密かに7時間位で登ってやろうと思っていたのだったがこの時点で諦めた、降参。
Kさん、あんた凄いよ。さすがブル・・ベテランハイカー。
 
振り返るとそこに光の筋が、”光芒”と言うそうだ。
レンズのせいではなく、肉眼でこのように見えてましたよ、しばらく見とれてた。
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御来光の日差しを浴びながらようやく六合目に到着、この時点で登り始めから5時間が経過していた。
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下界を眺めつつちょっとだけ休憩、良い眺め。
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六合目のすぐ先でプリンスルートが合流してくる、富士宮口六合目から宝永山を越え、御殿場ルートへ至るかつて皇太子さまが登られたルートだ。ここまでの5時間以上の道のりをだいぶ短縮できそうだ。
 
そしてようやく標高3,000Mの標識、富士宮口だったらもう頂上についてるよなーっ。
意識したつもりはないが影が気持ちを代弁してた。
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この標高でもまだ高山植物が、ミヤマオトコヨモギ? 。
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6時間以上かかってようやく山小屋に到着、七合四勺”わらじ館”。 貸しストックは良いアイディアだと思う。
ここで富士山最速の移動体に抜かされる。
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七合五勺”砂走館”は見晴らしが良い、絶景かな。
 
ここで景色を見ていたら隣にいたおじさんに話しかけられた、手ぶらなのでてっきり山小屋関係者だと思っていたら、何と最速移動体の運転手さん !(富士宮口担当)。休みを利用して年1回は自分の足で登っているそうだ。
「ブルは頂上まで 何時間くらいで登るんですか?」
「んー、あちこち山小屋に寄りながらだけど3時間から4時間かな?」
並んで歩きつつ、他に基本1台が1往復、水曜日は登りの便が無い(富士宮口)、火曜日に登ってきて水曜日午後に降りる便があるのでそれに便乗させてもらう(羨ましい)、等の知られざるマメ知識を聞かせてもらった。
 
そのうちおじさんはなんの標識も無いブル道を使って富士宮ルートへトラバースして行った、「もう歳だから来年はやらないかな?」なんて言ってたけど、息一つ乱さずにスタスタ歩いてゆくおじさんを見送りつつ、あと5年はやれるんじゃないですか?と思う。
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七合九勺”赤岩八合館”、これといった変化がない富士山登山道では山小屋が最大のアクセント、この先頂上まで山小屋は無い。たくさんの人が休憩していた。
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八合目を超えるといよいよ傾斜がきつくなってくる、酸素も薄くてすぐ息が上がる。
ツアーの団体さんに追いついたがとても抜かす体力は残ってない、と言うかもうバテバテだ。
ちゃっかり後について気分的に引っ張ってもらう、まさか料金は取られまい(笑)
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8時50分、約9時間をかけてようやく頂上にたどり着いた、ハラヘッター・じゃない、ヤッター。
富士宮口山頂の岩場に移動して早速ご飯。
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腹もふくれてようやく一息ついた、富士山頂郵便局は営業期間を延長してこの日もまだ営業してました。
剣ヶ峰を見上げる、行列作ってるなぁ、体力的に今回はパスだ、お鉢巡り?何それ?おいしいの?
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10:30名残りは尽きぬが下山開始、この時点で既に膝に違和感を覚える。ヤバイナー・・
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12:00頃、”わらじ館”を過ぎたあたりで登ってくる方に訪ねられる「頂上まであとどれくらいですか?」
「えーと、たしか3時間くらいかかったかと・・」
「・・・んー、よし!やめた!」
その方はその場でUターン、いさぎよい、そしてたぶん正しい判断だったと思う。
 
結果、この方と麓まで一緒に下りて来たのだが二人とも最後はヘロヘロだったから・・・。
 
臨時の同行者を得て二人でダベりながら下山していると宝永山との分岐点に差し掛かった。
10分程で宝永山山頂まで行けるのだが今回はパス、実はまだ一回も寄ったことが無い。
 
左下に御殿場登山道へトラバースする道が写っている、プリンスルートだ。
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そして御殿場ルートの醍醐味、大砂走りが始まる!・・始まったが疲れた体、特に膝に非常にきつかった。
爽快感のかけらも無く下る、横を軽快に駆け下りてゆく他の下山者たち・・若者、パパとママと子供、お年寄り、山ガール、ブルトーザー、何人に抜かされたか数えきれん。サンドスキーかソリの貸し出し始めてくれないかなぁ。
 
爽快感のかけらもない動画
それにしても膝が痛い・・過去の富士登山で気付いたことがある。それは・・
 ”後ろ向きだとあまり痛く無い” という事。
かくして4年ぶりに [何故か後ろ向きに降りてくる男] の出現と相成った。
 
謎の[富士山国有林]・・・木はどこだ? それともこれから植える予定なのだろうか?
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5時間かけて帰って参りました〜、膝はガクガクあちこち砂埃にまみれて正直、達成感よりも「やっと終わった」という感が強い。
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帰りがけに御殿場口新五合目への分岐点をパチリ。夜とかだとつい行き過ぎてしまいそうだったから。
あ、御殿場市街”ぐみ沢丸田”から来た場合です。
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足柄SAにあるレストイン足柄、ここでお風呂に入ってから帰りました。
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初めての御殿場ルートはものすごく疲れました。というか富士山に来るたびにもう当分いいや、と思うのですが・・また来ちゃうんだろうなぁ、何気に近いし、4ルートのうち吉田ルートはまだ登った事無いし・・。
 
翌日は筋肉痛で動けませんでした。
 
 
 
 
他の3ルートも含む富士山だけをまとめた "楽に登るお 富士山編" はコチラ
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 

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