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2013-10-1,2 甲斐駒ヶ岳[一泊] [甲斐駒ヶ岳]

前回、よもやの "朝寝坊" で行く機会を逃してしまった "甲斐駒ヶ岳" 。

バスの時間の関係で "休日"、"夏" を外すと、健脚な人でないと日帰りが厳しいのです。

約一ヶ月を経て連休をもらえたので今度は泊りがけで行ってきました。

甲斐駒表紙.JPG

 

1日目 自宅8:30頃----(マイカー)----12:30芦安駐車場13:00頃---[山梨交通バス]---14:00頃広河原14:30---[南アルプス市営バス]---14:55北沢峠---(徒歩10分くらい)---長衛小屋[泊]

2日目 長衛小屋6:30--(仙水峠経由)--7:30仙水峠7:45---8:55駒津峰---9:30八合目付近巻き道分岐点--(直登コース)--10:15山頂(ごはん休憩)11:00--(巻き道)--11:50駒津峰--(双児山経由)--12:15双児山---13:15北沢峠

 北沢峠13:30---[南アルプス市営バス]---13:55広河原14:00---[乗合タクシー]---14:55芦安駐車場---金山沢温泉16:00---21:00頃自宅

 

雨の中央道に車を走らせる、おかしい・・・天気予報では雨など降らないはずなのに・・(´・ω・`)

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去年、仙丈ヶ岳に来たときと同じ道なので迷わずスイスイ進む。

 ブログにも書いたしね (*´∀`)

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この日、同じ時間、西穂に向かった知人がSNSで・・・・

 「えっ!そっち雨なの!?」だって……(´・ω・`) (北アは晴れだったらしい)

雨の "芦安駐車場"にて登山届けを出し、バスを待つ。  

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バスで広河原まで行ってトイレ(広河原のトイレはキレイ)。

そして1日4便の南アルプス市営バスに乗り換え。

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15:00頃 北沢峠に到着。

今日は山荘に行くだけなのだが、家を出てもう7時間か・・・。

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広河原方面に少し戻って左側の道に入ってゆくと・・・

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本日の宿、北沢駒仙小屋改め、2013年立て替えオープン "長衛小屋"に到着。

 逆に北沢峠の長衛荘は2014年から "北沢峠 こもれび山荘" と名を改めるそうです、お間違え無き様。

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新築なので綺麗、本日の宿泊者は自分含めて…2名、他にテン場にテントが5張り。

 紅葉にはちと早いし、平日だし…時期をはずすとこんなものか……

好きな所に寝ていいですよ…との事。

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ここからしばし、自分自身忘れてはならない体験として書き記します。

 

する事もないので寝床でウトウトとまどろむ事しばし、どれくらいたっただろうか?なにやら表から遠くへ呼びかける声が聞こえた。

窓から山荘の前をのぞいてみると小屋主さんとテン場の人が正面の川をはさんだ向かいの尾根にむかって呼びかけている。

「もう一回言ってー!」、木々で見えないが尾根に誰かいるらしい。

尾根からの声は山荘の中という事もありよく聞き取れなかったが、それをうけての小屋主さんの返事ははっきりと聞こえた・・・。

「わかりましたー!救助に向かいまーす!」

!!!、何事かと一階に下りてゆくと小屋主さんが霧雨の中飛び出してゆく所だった。

小屋の前で心配そうに尾根を見上げているテン場の方に話を聞くと・・・

アサヨ峰からの道(長衛小屋前が合流地点)を歩いてきた方が足を折って動けなくなっているらしい。

そして「様子を見てきます。」と言って川を渡り尾根の森の中へ向かっていった。

私はサンダルで出て来てしまったので、若手小屋スタッフ君に状況を説明しつつ尾根を見上げるのみ。

やがて様子を見に行っていたテン場の方が降りてきて「小屋の◯◯さんに背負子をもって上がってくるように・・」との伝言を小屋の人に伝え中堅小屋スタッフさんと再び森の中へ ・・・

だいぶたって小屋主さんがラッシング?他を取りにきたときに「人手は足りてますか?」と声をかけるが

「んー、ま、だいじょうぶでしょう。」とのこと。

 

それからどのくらい経っただろうか? いつ声がかかってもいいようにずっと小屋の前に立っていたのだが、 だんだん暗くなって来たので一度小屋の中に戻り、靴に履き替えヘッデンを持ってくる。

すると森の中に光が動くのが見えた!、慌てて橋を渡り尾根へつづく道を駆け上る。急傾斜の為か背負う事は出来なかったみたいで背負子をタンカにして3人でここまで急坂を降ろして来たのだった。

そこから4人で小屋の中まで運び入れ、談話コーナーに背負子を降ろした所で「ごはんですよ〜」の声がかかる。

今、これ以上私に出来る事は無い(応急処置は小屋主さんが現場で見事に済ませている)、怪我をされた方のお礼の言葉に半分恐縮しながら食堂に入る。だって明日は我が身かも知れないし2時間近く頑張って救助したのは小屋の方々とテン場の方だから…。

にもかかわらず、夕食には小屋スタッフさんがビールをジョッキでサービスしてくれた(もちろんテン場の方にも)。普段は全く飲まないのだが冷えた生ビールはとてもうまかった。

ちなみに夜は(昼も?)救急車もここまでは上がってこないそうで、怪我(足首骨折)をされた方は、広河原(だったかな?)まで救急車が登ってくる時間に合わせて(結構時間が掛かる)小屋主さんが車で送り届けるそうです。

夕食を終えて談話コーナーに戻ると怪我をされた方とテン場の方がお話ししていたので、若干赤い顔で申し訳ないが話に加わる。

とても落ち着いた方で、浮き石か何かでズルっといってその瞬間「あ、折れる」と思ったそうです。

そして "周りに他の登山者がいない"、"先へ進めばこの山荘がある事は知っていた" 、"なので膝サポーターを折れた足首に巻いてなんとか声の届く所までやって来た" とのこと。

実際、それ以降アサヨ峰方面から歩いてくる人は一人もいなかったので、まさしく冷静かつ的確な判断だったとテン場の方と感心する。 我々も単独行なので他人事ではないのだ。

その後、帰りの温泉の話とか(バス停の所より金山沢の方が景色が見れて気持ち良いらしいとか・・) 談笑しつつ、小屋主さんが現場で施した見事な応急処置の話になる。

ご本人の許可を得て写真を撮らせていただいた。

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  • 段ボールを使って患部を中心に大きめに固定してある。
  • 患部は低温やけど防止用のタオルを介した上で保冷剤で冷やしてある。
  • 本当は足先も肌が見える様にしておくと血色が分かって良いのだが、骨折箇所が足首近くなのでブーツを脱がせられなかった(痛いから)と小屋主さん。
これには怪我したご本人も含めて我々は感心しきり。
 
やがて車で送り届ける時間になり、小屋主さんの車で怪我をされた方は山を下りてゆきました。
 
お大事になさって下さい。
 
 
この件は自分自身いろいろと考えさせられる出来事でした。
  • 怪我をされた方の落ち着いた判断。自分も単独行が多いので、もしものときはこうあるべきと思う。
  • 小屋主さんの、現場でしっかり済ます応急処置。後の搬送を考えればまずしっかり応急処置!ということを目の当たりにした。
  • テン場の方の、現場が危険な箇所でない限り駆けつける判断。正直「あまりゾロゾロと見に行っちゃ悪いかな・・・?」との考えが頭をよぎっていたが、必要なければ戻ってくれば良いのだ。私が最初から現場に行っていれば搬送がちょっとは楽になったはず。せまい山道で人間を一人搬送するのは想像以上に大変だった。

 

以上、助ける側と助けられる側、双方に感心し。また、教訓とすべく書き記しました。

 

明日の朝は5時半前に出発して10時前に山頂に立てるといいな・・・、北沢峠13時半のバスで山を降りて金山沢温泉に寄って行こう・・・、などと考えつつほろ酔い状態で気持ちよく就寝。

 


 

 

 

翌朝、寝坊した……_| ̄|◯

 

時計は6時を回っているお! Σ(゚д゚ )ガーン。作ってもらっていたお弁当を昨日の談話コーナーで食べて、小屋の前でしばし眠気を覚ませてから出発、 現在6時半。

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バスの出発まで7:00

 

最初は川沿いにさかのぼる、熊の目撃情報があるので熊鈴を忘れずに。

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バスの出発まで6:45

 

木々が途切れ、石だらけの場所に出たとたんルートを見失う。

 地図を見て確認、この先の鞍部が仙水峠のようだ。

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バスの出発まで6:15

 

仙水峠に到着、一気に視界が開け朝日を浴びる。

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バスの出発まで6:00

 

あれは・・・摩利支天?? 意地悪な雲だ。

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バスの出発まで5:45

 

傾斜がきつくなるが遅れているので頑張る(`・ω・´)

DSC02857.jpg暑い…

汗だくだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バスの出発まで5:30

 

振り向けば去年登った仙丈ヶ岳がよく見える。

 今山頂にいる人からは絶景だろうなぁ。

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バスの出発まで5:25

 

そして今回初めて甲斐駒ケ岳が雲の切れ間から顔を出した。

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バスの出発まで4:50

 

急登を登りきり駒津峰に到着、まだがんばるお (`・ω・´)

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バスの出発まで4:35

 

雲がなかなか切れず山頂が見えない。天気…もつかな?

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バスの出発まで4:20

 

直登コースと巻き道の分岐点。

昨日までは「ま、行けそうなら直登でもいいかな?」

くらいに考えていたが

もうすでに「どうしても無理そうなら止む終えず巻き道で。」

に考えが変わってる。

DSC02875.JPG

バスの出発まで4:00

 

直登コースは一番最初が一番きつかった。

 最初の岩さえ乗り越えてしまえばそれ以上の難所はありませんでした。

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バスの出発まで3:50

 

時々ガスに巻かれながら岩肌に張り付く様に登って行く。

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バスの出発まで3:45

 

ガスでよく見えなかったが、端から見ると結構こわい(笑)

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バスの出発まで3:35

 

甲斐駒ケ岳特有の白い砂地を登る、山頂が近い証拠。スリップ注意だ。

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バスの出発まで3:30

 

10:15 かなり頑張って山頂に到着!ヤッター!

 しかも頂上に着いたとたんガスが晴れるおまけ付き(嬉)

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疲れたー、南アルプスの山で北アルプスの水を飲む贅沢(?)

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ラーメンでもカンパーイ。

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富士山がキレイ!…が写真を撮ろうとすると雲が意地悪。

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去年は反対側からここを見てた…仙丈ヶ岳

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登頂のタイミングに合わせたかのような晴れ間もここまで。

11:00、ガスが上がって来たので下山開始。

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バスの出発まで2:30

 

"直登コース" を降りるのは怖そうなので、下山は巻き道を降りる

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バスの出発まで2:29

 

時間も無いし曇っているので摩利支天はパス。

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バスの出発まで2:18

 

黄色に色づく木々を眺めながら進み・・・。

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バスの出発まで2:11

 

また登って駒津峰に戻って来た、あちぃ。

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ここで後ろを振り返るが、すでに甲斐駒は雲の中。またな!

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バスの出発まで1:42

 

ルート上の双児山へ登りながら考える。

ここを登りきればあとは北沢峠まで下りしか無いハズ。

自分は今までの経験上、水平方向の距離が極端に長く無ければ1時間に標高差300Mくらい登れる、無理すれば330Mチョイ(3時間で1,000Mペース)。

では下る場合はどうだろうか?岩場とか難所でなければ登るときの2倍くらいのスピードで歩けるのではないか?

双児山と北沢峠の標高差が600Mと少し、双児山に1時間前に着ければまだ望みはあるのではないか?と。

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バスの出発まで1:20

 

そして12:16、双児山に到着。ところが朝からのハイペースがたたり、水が無くなってしまった!

 私は汗っかきなのでちょっとペースを上げるとすぐに滝のような汗が出る、それを見越して大量の水を背負うと重くてペースが上がらない、なんというジレンマ。

だれか発明してくれないかなぁ、軽い水 (´・ω・`)

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バスの出発まで1:14

 

去年から愛用している腕時計 CASIOスタンダード SPORTSGEAR スポーツギア SGW-300H-1AJF メンズ
の高度計を見ながら早足で歩く、どうやら計算通り10分で100Mづつ降りているっぽい!

 膝もだんだんきつくなって来たが、これは…間に合うかも知れない!

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バスの出発まで0:42

 

のどの乾きを我慢しながら頑張って進む、あとどれくらいあるのだろう?

 ムッ、木々の間に何やら屋根が見える、長衛荘(改め、2014年から "北沢峠 こもれび山荘")だ!

13:16 双児山からジャスト1時間で北沢峠に到着、間に合った〜! ヽ( ´¬`)ノ ワ~イ

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バスの出発まで0:14

 

バスと乗合タクシーを乗り継ぎ芦安駐車場まで戻って来た、今回はいろいろな事があってとても印象に残る山行となりました。

DSC02915.JPG

水をがぶがぶ飲んで、そして車ですぐ近くにある・・・

金山沢温泉!この為に頑張った。ゆっくり浸かって帰りました。

DSC02918.JPG

 

おしまい。


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DenInwata

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by DenInwata (2018-04-14 01:26) 

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